マイホームの競売が、誰にでも簡単にわかってしまう時代・・・
定められた現況調査が終わると、
数ヶ月ののちには実際に競売入札に入ることになります。
ご存知のとおり、競売はある一定期間の
告知の後に入札期間を設けて入札を募ります。
そして開札日に
もっとも高い価格をつけて入札したのが誰であるのかがわかります。
これらの流れは「期間入札」と呼ばれています。
競売の期間入札にかけられることになった不動産は、
入札期間開始2週間前までに裁判所の掲示板か庁舎内の掲示板に期間入札の公告がなされます。
そしてこれ以降は一般から広く競売への
参加者を募るために閲覧室に資料を揃えるなどして希望者が自由に閲覧できるようにしています。
この資料が先述の「現況調査報告書」や「評価書」、「物件明細書」などです。
以前はこれらの資料を見たいと思えば、裁判所に行くか
このような情報を取り扱う専門の情報業者を通じて手に入れるか方法がありませんでした。
しかし、現在では裁判所が運営している「不動産競売物件情報サイト」(http://bit.sikkou.jp)で
公開されているので、誰でも簡単に閲覧することができるようになっています。
このようなインターネットの普及により
情報は誰でも見ることができるので入札参加者も増加しています。
こういった情報公開は購入者にとってはとても便利で助かります。
しかし、一方では競売にかかったことが誰にでも簡単にわかってしまうということにもなり、
マイホームを競売にかけざるを得なかった所有者にはとても厳しい現実が待っている
とも言えるでしょう。